廃石膏ボードを100%原料に使用した

 建築内装のスタンダードである石膏ボードは、今転換期を迎えています。

解体が増える中で廃石膏ボードの排出量が増加し、処分場の残余容量にも制約が生じてきます。

こうした「出口」リスクにどう備えるか。

 

全3回で、廃石膏ボードの循環(サーキュラーエコノミー)を、課題・技術・製品実装の流れで紹介します。

循環を形にした100%リサイクル製品

■ 100%リサイクルボード「チヨダサーキュラーせっこうボード」の実装と、循環の意義

第2回で解説した「廃石膏連続結晶大型化」技術により、廃石膏ボード由来の原料を100%使用した石膏ボード「チヨダサーキュラーせっこうボード」が誕生しました。

これは単なる再利用(リサイクル)ではなく、廃材を新品と同等の価値を持つ資源へと転換する「資源循環」の具体例です。

 

 

■ 製造時の環境配慮、定量データで可視化

チヨダサーキュラーせっこうボードは、原料が廃石膏ボード由来の石膏100%であるだけでなく、製造プロセスにおいても環境負荷を低減しています。

・クリーンエネルギー:製造時の熱源には、解体材等の木質系バイオマス燃料、電力には再生エネルギー由来の電力を採用。

・信頼の可視化:第三者プログラム「SuMPO EPD」を取得し、製造時のCO₂排出量等の環境情報を定量的に開示しています。脱炭素が求められる現代のプロジェクトに、確実な環境エビデンスを提供します。

 

 ■ 現場の信頼に応える「従来品と同等の性能」

環境性能を追求しながらも、強度、性能、施工性、従来品と同等にご利用いただけます。

現場の職人さんがこれまで通りの間隔で扱える品質の安定性こそが、持続可能な循環を支える最大の実力です。



なぜ、今「廃石膏ボードの循環」が必要なのか

 

石膏ボードを「消費される建材」から「循環する資産」へ

現在、逼迫する処分場に頼り切ることが課題となる中、私たちは石膏ボードを単なる「廃棄物」として終わらせるのではなく、再び価値ある資源へ転換する取り組みを進めています。

確実な資源循環ルートの確保は、将来的なコスト変動を緩和し、事業継続性の向上に寄与しうる経営施策です。

 

循環の透明性が、企業の評価を左右する時代へ

今、建築業界全体では「資源をどう循環させたか」の透明性が、施主や社会から求められています。

この資源循環の仕組みをいち早く整える事は、協業他社との差別化につながり、結果として企業価値の向上にも寄与する可能性があります。

私たちは、使い終えた後の「循環ルート」の選択肢を提示し、皆様が抱える将来的への不安の軽減と持続可能な現場づくりを支援します。

 

当社では、廃石膏ボードを次世代の建材資源として循環させるため「ボードtoボード(水平リサイクル)」を実装し、解体現場から再び建築現場へ戻す循環の仕組みを構築しています。


本シリーズの構成

・第1回:廃石膏ボードの課題

・第2回:ボードtoボード(水平リサイクル)の考え方

・第3回:100%廃石膏ボード原料の石膏ボード

 

※本ページは、その中の一部をご紹介しています。


ボードtoボードの取り組みについて

当社では、廃石膏ボードを単なる「廃棄物」として終わらせるのではなく、次世代の建材資源として循環させる取り組みを進めています。

 

こんなお悩みはありませんか?

・環境配慮型の取り組みを求められているが、具体策がない。

・分別や再資源化ルートの構築方法が分からない。

・廃棄物の「行き先」を説明できる体制を整えたい

・再生材料比率の高い建材を探している

・環境配慮型建築の提案材料を増やしたい

 

一つでも当てはまる場合は、お気軽にご相談ください。